CG系雑学その他

ブレンドモードの研究 <色相、彩度系>

ブレンドモードの研究のラストになります。色相、彩度系
このモードは輝度について理解しておかないと難しい部分があるので、輝度が分からないい人は、先に下記の記事を見た方が分かりやすいと思います↓

素材

背景               重ね素材(真ん中のチェック柄はアルファが無いところ)
 
●今回の重ね素材は4つ行があります。
①緑一色で彩度が0%~100%へ変化していく
②青と赤のグラデーション 彩度は左右どちらも100%
③アルファ無しゾーン
④白黒のグラデーション
重ね結果
色相 彩度 カラー
   
輝度    

色相

BGの輝度と彩度はそのままで、重ね素材の色相でBGが上書きされる
輝度がそのままだと、コントラストはそのままなので、重ね素材がどんな色であろうと、BG素材の見た目は保たれる。
重ね素材に色のグラデーション素材を使えば、複雑な絵のフリカケとかになりそう?
一番下の行がモノクロになっているが、真っ白と真っ黒はそもそも色相から除外され、色が付かないみたい。仮に重ね素材の白黒グラデに1%でも彩度が付いていれば、4行目の見た目は劇的に変わるはず。

BGの見た目を保ちつつ、重ね素材で色味の調整ができる と覚えておく

彩度


BGの輝度と色相はそのままで、重ね素材の彩度でBGが上書きされる
色相モードと同様に、輝度がそのままだとコントラストはそのままなので、重ね素材がどんな色であろうと、BG素材の見た目は保たれる。
あまり使い道がなさそうなモードだが、重ね素材で彩度のコントロールをしたり、1行目の彩度グラデーション素材を使い何かできそうかも?

BGの見た目を保ちつつ、重ね素材で彩度の調整ができる と覚えておく

カラー


BGの輝度はそのままで、重ね素材の色相と彩度でBGが上書きされる
色に関しての主導権(カラー)を重ね素材に渡した絵が出来上がる。
それでも輝度さえ保っていれば、BGの見た目も保たれているので、輝度を保つということがいかに重要かが分かる。AEやフォトショの設定でも頻繁に「輝度を保持」ボタンを見かけるはず。

BGの見た目を保ちつつ、重ね素材で色相と彩度(カラー)の調整ができる と覚えておく

輝度


BGの色相と彩度はそのままで、重ね素材の輝度でBGが上書きされる
BGの輝度情報が崩れたことで、よく分からない見た目になってしまった。
このモードの流れからして、「BGの色相はそのまま、重ね素材の彩度と輝度でBGを・・・」というモードもあるはずだが、存在しない。やはり、BGの輝度を崩すモードは使い道が少ないということなのだろう。
使い道としては、重ね素材がメインで、BGを色のフリカケ的な使い方をするしかなさそう?
この記事で使ったBGと重ね素材の順番を逆にして、鯉のぼり画像に輝度モードを使うと、カラーモードと同じ見た目になる。
重ね素材の見た目を保ちつつ、BGで色相と彩度(カラー)の調整ができる と覚えておく
 

参考

 

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